全ての人とペットがハッピーに暮らすためには、質の高いペットビジネス(ペット関連事業による社会基盤の構築)が、とても重要だと考えていますが、
何をもってハッピーとするのか。どうすれば、ペット公害を減らすことができるのか。
いろいろなことを考える上で、それぞれの定義を考えていく必要があるのではと思います。
ペットは、家族の一員で子供のように大切ですが、社会的には人間の子供と全く同じではありません。ペットに関する定義がズレてしまうと、ご近所間だけでなく、職場、家族内でもトラブルが起きてしまいます。
定義がズレると、価値観が変わり、ルールやマナーも変わってしまうため、まずは、定義についていろいろと考えていきたいと思います。
ペットのことを考えるにあたって、動物自体の「動物愛護」や、「動物の福祉」へと繋がり、
日常的に食べているお肉や卵など畜産動物、薬や化粧品開発に必要な動物実験、ウール生産、象牙の印鑑…。魚、植物には痛みはないのか?など。
知れば知るほど、日常の生活に矛盾が生じてしまい、動物を人間が飼うことすら、かわいそうではないかという考え方に行きついてしまうため、
本来は切り離して考えるべきではありませんが、今回は、動物愛護法で対象とされる【人に飼われている哺乳類、鳥類、爬虫類に属する動物】だけを、
【人が家で可愛がることを目的として飼育する目的として一緒に過ごす動物】=【ペット】として、
その定義を考えたいと思います。
ここで考える定義は、私自身が考えるものであり、他にも様々な考え方もあるかと思います。
全ての人とペットがハッピーに暮らすため(いわゆる共生)に大切なことは、価値観を押し付けるのではなく、それぞれの考え方を尊重し、折り合いをつけていくこと。
「ペットなんて、人間の勝手で、動物たちがかわいそうだ」という考え方があるということも理解できますし、
ペットのお世話をすることで動物を慈しみ、ペットを介して人と繋がり、人生が楽しいと感じる考え方があることも、理解することができます。
反対に、何か問題行動を起こしてトラブルが生じたときに、動物だから仕方がないという考え方はすべきではなく、動物が苦手な人への配慮は絶対に必要ですし、極端に動物愛護を強制する考え方も偏りが生じます。
時代や環境に合わせて、パラダイムシフトという考え方も重要になります。
今までの常識を変え、見方を変えていくことで、ハッピーに変わることもあるかと思います。
当サイトを通じて、考え方の選択肢が一つでも増えて頂けるようなきっかけとなれば幸いです。
「ペット」とは?
ペットとは、「可愛がって飼う動物」や「愛玩動物」をいいます。
ペットの中で、犬を例に挙げますと、
ペットではなく、家族。犬ではなく○○ちゃん。←名前。
オス、メスではなく、男の子、女の子。えさではなく、ご飯。お食事。など。
ペットを動物、物、として扱われることに、抵抗があるのが現状だと思います。
昔は、犬を番犬として外で飼い、人が来たら吠えて知らせてくれることが良い犬とされていたのに、
今では、犬の吠えは問題行動とされています。
ペットと職場に同伴できたり、ペットが病気の時や、亡くなったことを理由に忌引き休暇をとることができたり、福利厚生を設計する職場も増えてきています。
ペットとしての、定義(ポジション)を明確にしておかないと、会話にもズレが生じ、お客様に対しても、近隣、家族関係にも問題が生じてしまいます。
ペットは動物であり、動物は、日本の法律上【物】にあたり、権利や義務の主体になることはありません。
ペットは家族であり、子供のように本当にかわいい存在ですが、夫婦や親子の関係は、法律上定義されている関係性のため、ペットと人との関係は、人と人との関係性とは異なると考えます。
ペットを、人間の子供や人間の家族と同じ関係性だと強く主張をしてしまうと、社会的にズレが生じてしまいます。
どちらから上とか、下という権力的な考え方ではなく、ペットは人ではなく動物であり、犬は犬で、猫は猫です。
猫に犬のフードを与え続ければ、タウリン不足により失明したり、病気になってしまいます。
犬に、チョコレートやたまねぎ、デザート・・・。飼い主と同じものを食べさせ続けると、肥満になったり、すぐに死んでしまったりしてしまいます。
犬、猫、鳥、その他の動物、それぞれ適正な温度や食事、習性などがあるため、その動物に合わせて管理するというその動物に対する責任と、
近隣への配慮などの社会的責任が飼い主に必要になります。
法律上、保護されている関係性ではないものの、人が生きていくためにはとてもとても大切な存在であることは間違いないので、パートナーシップ制度のような、多様性を認める社会基盤が大切だと考えます。
社会的に定義が確立されていないことで、孤立してしまったり、不便が生じたり、保証もないため、質の高い制度や事業者などの社会基盤が必要になります。
考え方の違いからトラブルが生じたり、社会から孤立してしまうことはとても悲しいことであり、
反対意見が生じ、法律上理解してもらえない定義ではなく、
社会全体で考えるうえでは、ペットは、飼い主にすべての責任が伴うパートナー関係であるという定義が、一番しっくりくるのではないかな、と考えます。
【ペット・パートナーシップ】・・・人とペットは、飼い主にすべての責任が伴うパートナー関係
と、当サイトでは、定義して、考えていきたいと思います。
人間の子供と社会的立場が全く同じではないため、ペットは、「ペット・パートナーシップ」という新しい別の存在に確立しなければ、社会全体での調和がとれなくなってしまいます。
否定的に考え方ではなく、肯定的に、前向きな考え方です。
ペットの事業を始める際の事業指針を決める際や、ペットに関することで、なんかもやもやとしているときに、少しでも参考しして頂けたらと思います。