ペット関連事業の業際を考える。事業者側の動物に対する立ち位置とは?ペットビジネスフィロソフィを考える④

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ペットビジネスのこと

ペット関連の事業には、2種類あると考えます。

●ペットショップ、ブリーダー、ペットのお預かり、トリミング、しつけ教室などを行う動物取扱業事業者と、動物に対して直接的にサービスを提供する事業者

●ドッグカフェや、ペットと泊まれる宿、ドッグラン、物販やイベント開催などを行う動物取扱業ではない事業者 ※動物に対して間接的にサービスを提供する事業者

の、2種類です。

私は、この2種類の業際をしっかり理解し、事業者として動物に対して明確な立ち位置でサービスを提供することが大切だと考えています。

動物取扱業を行う際には、動物取扱責任者の設置義務がありますが、

動物取扱業ではないペット関連事業では、動物取扱責任者の設置義務がありません。(営業許可や法人、個人事業としての届出、ペットフード安全法等に係る許認可等は必要になります)

動物取扱業では、名前の通り、動物を取り扱う業であるため、動物たちの取り扱いに関する知識が十分にあると想定できますが、

動物取扱業ではないペット事業では、一定の経験と知識が不十分であることも多く、お客様のペットを不必要に触るべきではないと考えています。

もしも、お店のスタッフがお客様の犬に対して、かわいいー!とパッと手を出し、触って咬まれて流血していたら、えっ!?となります。事業を継続できなくなることも考えられます。

「私は、咬まれても大丈夫だから。」と、いう方もいらっしゃいますが、犬に人を咬ませることはしてはいけないですし、お客様との信頼関係だけでなく、感染症の心配などもあります。

当サイトでは、事業者としてのあるべき立ち位置を考えていますので動物取扱業ではないペット事業では、咬まれても大丈夫だからという一方的な愛情や、動物が大好きだからという理由で、事業者側が、お客様のペットに、不必要に触るべきではないという考え方です。

お客様によっては、
「うちの子は、みんなに触られるのが大好きだから、触ってあげてもらえますか?」
「まだ、人慣れしてないから、手からおやつをあげてもらってもいいですか?」
などと、飼い主様のご要望もありますので、状況や事業内容など総合的に判断した、適切な対応が必要になります。

例えば、ドッグカフェでは、来店したお客様のわんちゃんに対して、
「かわいいですねー。抱っこしてもいいですか」と、ぐいぐいと触ることは衛生的にもNGであり、

従業員の飼い犬を店内に置き(看板犬を置いて宣伝し、お客様が触ったりするような行為がある場合は、第一種動物取扱業の展示等に該当するため、動物取扱責任者の設置義務が発生します)、お客様のペット達と一緒に遊び、
「少し、うちの子をお店でみててもらえる?」
と、頼まれることがあっても、お客様のペットを店内で預かることはしてはいけません。

動物達にとって、何がよいのかを常に考えることは動物取扱業と同じですが、

動物取扱業は、動物達に直接サービスを提供することに対し、動物取扱業ではないペット関連事業は、動物達に対しては、間接的なサービスになります。

ドッグカフェでは、カフェという空間を提供する事業者であったり、料理を提供するプロであり、ペットと泊まれる宿では、素晴らしい空間提供ができる事業者であり、
素晴らしい商品を販売する事業者であることをしっかり意識するべきだと思います。

ペット関連事業者は、動物取扱業と、それ以外のペット関連事業者との業際をしっかり見極めて、事業を遂行しなければいけません。

業際を理解し、適切な事業を行うことで、動物取扱業と、動物取扱業ではないペット関連事業者との相互関係がより良好になり、相乗効果が得られ、
結果として、人とペットがハッピーでいられる社会基盤が構築されるのではと考えます。

事業者様にとっても、ペット関連事業の業際(境界線)をしっかり考えることによって、サービス内容や事業者としての事業理念が明確になります。

くり返しになりますが、動物取扱業ではないペット関連事業者は、
お客様のペットを、安易に触るべきではない。という考え方です。
ペットが大好きで事業を始められる方が多いと思いますが、お客様のペットをいっぱい触って楽しむのではなく、

お客様のかわいいペット達を見て癒され、提供するサービスで、飼い主様がペットと楽しまれている姿を見て喜びを感じることができる事業者としての立ち位置を明確にすることで、事故やトラブルを防ぐことができるのではと考えます。

ペット向けのサービスを提供する事業者として、少しでも参加にして頂けたら幸いです。

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