犬用のおやつは、どこにでも売っていますが、「犬用のおやつってどうやって作るのだろう?」と疑問に思う方もいらっしゃると思います。
実は、とっても簡単に、犬用のおやつを作ることができます。
しかし、人用のお菓子と同じレシピ材料のものは、犬に食べさせるべきではありません。
使用する材料の代替や引き算レシピが必要です。
今回は、犬用のおやつの作り方と注意するべき点を、ご紹介させて頂きます。
1.【重要】販売目的の際は、手続きが必要
ご自宅で楽しむだけの場合は、いつでも愛犬におやつを手作りすることができますが、おやつを手作りして販売する際には、ペットフード安全法に基づき、農林水産省での手続きが必要です。
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2.身近な食材で作れる
にんじん、さつまいも、鶏肉、卵、小麦粉など、スーパーで購入できる食材から犬用おやつを作ることができます。
3.犬の体のことを考えて、代替品も使用する
人用のお菓子作りには欠かせないバターや砂糖、塩などは、犬にとっては過剰摂取になってしまうため、
オリーブオイルやハチミツなどを使用し、食材本来の甘さや香りだけでおやつを作ります。
牛乳を使用する際も、豆乳やヤギミルクを使用したり、チーズは、乳脂肪分が取り除かれているカッテージチーズを使用したり、ココアの変わりにキャロブパウダーを使用したりと、犬の体のことを考えた少しのアレンジが必要です。
4.与えてはいけない食材があることを知っておく
犬には、与えてはいけない食材がいくつかあります。
例えば、チョコレート、たまねぎ、干しぶどうなどが代表的です。
また、加熱した鶏の骨は縦に割けやすく、内臓に刺さってしまうリスクがあると言われています。
卵、小麦、大豆、乳製品...などのアレルギーがある場合もあります。
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5.食中毒に気をつける
市販の犬用おやつには、保存料などが使用されているため、開封後、数日間は常温での保存も心配ないものがほとんどですが、自家製おやつは、保存に注意が必要です。
例えば、カリッカリのささみジャーキーを手作りしても、乾燥剤を使用したり、冷蔵庫、冷凍庫に保存するなどの、工夫が必要です。※乾燥剤の誤飲には十分気をつけること。
6.のどに詰まらせない、消化の良いもの
犬は、よく噛んで味わっては、食べてはくれません。
まる飲みすることが多いため、のどに詰まることがない大きさで与えることが大事です。
例えば、同じ10gでも、ひと口で10gではなく、1gを10回与えるくらいのほうが、長く楽しい時間を過ごすことができます。細かくちぎりながら、ほんとに小さなサイズで大丈夫です。
7.例えばスイートポテトを作るとき
例えばスイートポテトの材料の際・・・()内が犬用
・さつまいも (○)
・バターやマーガリン (×)
・砂糖 (はちみつ)
・塩 (×)
・牛乳や生クリーム (豆乳、ヤギミルク)
・バニラエッセンス (×)
・つや出し卵、飾りゴマ (○)
加熱して、やわらかくなったさつまいもに、人用には、バターやマーガリン、砂糖、塩、牛乳や生クリーム、バニラエッセンスを加えて混ぜ合わせ、形を整えて、つや出し卵を塗って、ゴマを飾ってオーブンなどで焼き上げますが、
犬用には、さつまいもに少量のはちみつと、少量の豆乳やヤギミルクを加えて形を整え、つや出し卵を塗って、ゴマを飾って焼き上げます。
8.例えばパンケーキを作るとき
例えばパンケーキの材料の際・・・()内が犬用
・卵 (○)
・牛乳 (豆乳やヤギミルク)
・砂糖 (はちみつ)
・小麦粉 (○)
・ベーキングパウダー (○)
・塩 (×)
・バターやマーガリン (オリーブオイル)
人用パンケーキには、卵と牛乳を混ぜ合わせ、砂糖、小麦粉、ベーキングパウダー、塩を加えて、フライパンにバターやマーガリンを引いて焼き上げますが、
犬用には、卵に豆乳やヤギミルクを混ぜ合わせ、少量のはちみつと、小麦粉、ベーキングパウダーを加えて、フライパンにはオリーブオイルを引いて焼き上げます。
9.まとめ
犬用のおやつ作りは、スーパーで購入できる食材で、人用お菓子作りと同じ工程で、少しのアレンジ(代替品や材料からの引き算レシピ)で、とっても簡単に作ることができます。
何が入っているのかも良くわかり、とっても安心です。
特に注意すべき点は、使用する食材と、与え方です。(大き過ぎず、硬過ぎず、与え過ぎずです。)
おうち時間が増えた今、ご自宅で、自分用と愛犬用、一緒におやつ作りを楽しみ、一緒にティータイムを楽しみたいなという方に、少しでも参考にして頂けたら幸いです。