ドッグランを始めたいと思った時の重要確認事項と、「まずは、何から始めたらよいのか」についての進め方。

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ペットビジネスのこと

ドッグランを始めたいと考えたときに、「まず何から始めたらよいのか」という進め方と、重要確認事項についてご紹介させて頂きます。

少しでも参考にして頂けたらと思います。

関連記事⇒ ドッグランの始め方!経営・開業に必要な資格や許可と利用規約の重要性。考えておくべきこととは?

⇒ ペットビジネスでの「一切責任を負いません」「一切返金しません」という契約は有効か?

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1.事業計画を立てる

事業を始める際、まずはじめに、事業計画を考えなければいけません。

融資の為だけの事業計画書ではなく、ご自身の夢や理想や目的などをしっかり考える必要があります。

事業を始める目的が「事業理念」となります。かた苦しいものではなく、シンプルに「なぜ、やりたいのか」をじっくり考え、その考えを基にして、事業内容(サービス内容)などを考えていきます。

そして、それを実現するために、何が必要なのかを明確にして、順に進めていくことで、開業が実現します。

①なぜ、ドッグランをやりたいのかを考える=事業理念やコンセプト

・どんなお客様に、どんなふうに利用していただきたいのかを、じっくり考えます。
(例えば、
無人での野外の広~いスペースを、存分に楽しんでもらいたい。
絶景の場所にドッグランをつくりたい。
事業者自らが施設に立ち会い、飼い主様との交流を楽しみながら、空間提供したい。
カフェスペースつくって、◯◯も味わって頂きたい。
ドッグスポーツに特化した広場をつくりたい。
愛犬家向けのイベントを企画して、一緒に楽しみたい。)
など、ご自身がやりたいことを、できるだけ具体的に、どんなお客様がどのようにご利用されるのか、具体的なイメージを考えてみてください。

さらに、深く考え、なぜやりたいのかをじっくり考えます。

犬の一生は短いため、人と犬が幸せに過ごせる時間を提供したい。とか、ドッグスポーツを盛り上げたい。とか、イベントを通じて、マナーなどを周知し、共生を考え、殺処分ゼロに貢献したい。など、

どんなことがあってもブレない「思い」をつくって頂きたいと思います。

②屋内なのか屋外なのか

屋外の場合は、真夏と真冬と、悪天候時は、集客が厳しくなるため、事業内容をどうするかを考えなくてはなりません。

屋内の場合は、広い空間が確保しにくいという課題や、新しく施設を建設するのか、または、ペット可の広い施設を探すのか。施設が隣接している際には、近隣との問題(鳴き声やふん尿に関する苦情も想定しておかなければなりません)に対する対策等も考えなくてはいけません。

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2.イメージの実現に向けて準備する

①や②で考えた事業内容を実現するためには、どこの場所で、どれくらいの広さが必要で、どれくらいの設備が必要で、費用がどれくらい必要になるのか。

考えがある程度、明確になれば、やるべきことが、ひとつずつ、見えてくるかと思います。

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3.重要確認事項!使用する土地の行政手続きの確認

事業内容もある程度決まり、理想の場所が見つかった場合(または、もともと利用を検討していた場所がある場合)、まず第一に確認しなければならないことは、

その土地がドッグランとして利用できるかどうかの、土地の権利設定に関する確認です。

農地として使用されていた土地は、農地転用の届出や許可が必要になります。

農振除外(農用地としての指定から除外する手続き)が必要な場合や、

市街化区域なのか、市街化調整区域なのかで、手続きがそれぞれ異なり、

2か月から半年を要する場合もあり、さらには、農地以外の利用はできないという結果になることも考えられるため、

まず、その土地にはどのような行政手続きが必要なのか、の確認が最も重要になります。

(農政課、農業委員会事務局。農務課、産業振興課。建築指導課、都市計画課、開発指導課など)

4.施設を準備し、利用規約を考え、集客を考える

場所が決まれば、事業計画で考えたことを施設として完成させ、

施設利用のルールを明確にし、

お客様に来て頂くための準備をします。ホームページ作成、広告、SNSなど、無理なく楽しく継続できる方法で活用します。

開業後に開始するのではなく、開業日記のような、できるだけ早い段階からブログやSNSなどを利用することで、事業者様の思いに賛同し、開業前から開業を楽しみにしてくださるかもしれません。

最後に

開業前だけでなく開業後にも、どんなサービスを追加しようか、こんなことがあったからどんなルールを加えようか、どんな宣伝をしようか、など、何か迷うことがあった際に、

事前に事業理念や事業計画をしっかり考えておくことで、ブレることなく、事業内容を決めていくことができます。

犬や飼い主様に対してのサービスには、様々な考え方がありますし、いろいろな考えを持ったお客様がいらっしゃいます。

倫理的にどうなのかということをしっかり考えたうえでの、事業者様の理念が揺らぐことのないよう、素敵なサービスを継続して頂くために、なぜ始めるのかという事業理念を、じっくりじっくり考えて頂けたらと思います。

少しでも参考にして頂けたら幸いです。

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著書『ペットビジネスフィロソフィ

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