ペットを購入する際に、お店で必ず確認しておくべきこととは?

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ペットのこと

ペットショップで、犬や猫などを購入した際、返品・交換の保証がついている場合が一般的ですが、返品・交換は、あまり現実的ではありません。

もしも、購入して、大きな病気が発覚した場合、どうしたらよいのだろうかと、想定しておく必要があります。

病気だけでなく、攻撃性があり、触ることもできない、吠え続ける、といった問題行動が始まった場合も、同様です。

「こんな高額な治療費、払えないけど、返品・交換だなんて・・・」

「ずっと咬みつかれ、吠え続け、このままでは仲良く暮らすこともできないし・・・、しつけ方もわからないし・・・、誰にお願いをして、専門家への費用は、どれくらい必要なのだろうか・・・」

購入した直後からの、想定外の負担が必要になるケースも多くあります。

購入時に、そのような問題が、販売側にもわからない場合もあり、そういった瑕疵(かし)に対して、販売側が責任を持つことを【瑕疵担保責任】といいます。

※2020年の民法改正により、「契約不適合責任」へと変わりました。

万が一、ペットショップで購入する際の契約内容に、返品・交換や治療費の請求不可などといった、一方的な内容があった場合、消費者契約法上、無効になりますが、契約内容を事前に確認し、話し合いをしたうえでの購入が大切です。

今回は、ペットを購入する際の、確認事項をご紹介させて頂きます。

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対面で説明を受ける必要のある18項目

哺乳類・鳥類・爬虫類を購入する際は、その動物を実際に見て(現物確認)と、

対面で、文書等を用いて、しっかり説明を聞く(対面説明)の必要があります。

1.品種等の名称

2.性成熟時の標準体重、標準体長その他の体の大きさに係る情報

3.平均寿命その他の飼養期間に係る情報

4、飼養又は保管に適した飼養施設の構造及び規模

5.適切な給餌及び給水の方法

6.適切な運動及び休養の方法

7.主な人と動物の共通感染症その他の当該動物がかかるおそれの高い疾病の種類及びその予防方法

8.不妊又は去勢の措置の方法及びその費用(哺乳類に属する動物に限る。)

9.前号に掲げるもののほかみだりな繁殖を制限するための措置(不妊又は去勢の措置を不可逆的な方法により実施している場合を除く。)

10.遺棄の禁止その他当該動物に係る関係法令の規定による規制の内容

11.性別の判定結果

12.生年月日(輸入等をされた動物であって、生年月日が明らかでない場合にあっては、推定される生年月日及び輸入年月日等)

13.不妊又は去勢の措置の実施状況(哺乳類に属する動物に限る。)

14.繁殖を行った者の氏名又は名称及び登録番号又は所在地(輸入された動物であって、繁殖を行った者が明らかでない場合にあっては当該動物を輸出した者の氏名又は名称及び所在地、譲渡された動物であって、繁殖を行った者が明らかでない場合にあっては当該動物を譲渡した者の氏名又は名称及び所在地)

15.所有者の氏名(自己の所有しない動物を販売しようとする場合に限る。)

16.当該動物の病歴、ワクチンの接種状況等

17.当該動物の親及び同腹子に係る遺伝性疾患の発生状況(哺乳類に属する動物に限り、かつ、関係者からの聴取り等によっても知ることが困難であるものを除く。)

18.前各号に掲げるもののほか、当該動物の適正な飼養又は保管に必要な事項

環境省HP 動物の愛護と適切な管理より引用

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もしも!の時のことを、しっかり聞いておくこと

購入後、もしもすぐに病気がわかったら・・・。もしも問題行動が起きたら・・・。

・治療費はどうするのか。

・指定の動物病院以外でも可能なのか。

・返品・交換という手段はとらず、返金のみは可能なのか。

・咬む・吠えるなどの問題行動があった際に、どこに相談して、費用はどうするのか。

・いつまでサポートを受けられるのか?

不必要な長期の有料サポートに関しても、しっかり調べておく必要があります。

善良な売主であっても、販売時には、わからないこともあり、販売価格の全額を返金し、さらに治療費やしつけにかかる費用までも売主が全額負担するということは、難しいことかと思いますが、

販売側と、購入者が、一緒になって、そのペットにとっての最善の方法を考えていく、という協力体制が、絶対に必要なことだと考えます。

その為の、事前確認が一番大切です。

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最後に

以前、大型ショッピングモール内のペットショップに立ち寄った際、トイプードルとチワワを抱っこしながら、店員さんとお話をしている親子を見かけました。

「どちらが飼いやすいですか?」と、店員さんに質問していた際に、

「どちらも、散歩はそれほど必要ありませんし、飼いやすいですが、トイプードルのほうが、毛が抜けないのでラクかもしれません」と、伝えていました。

もしかしたら、今いる子犬たちを、何としてでも、売れ残りにしたくない!という使命感で、売ろう!としているのかもしれませんが、良い説明だとは感じられませんでした。

ペットショップの展示販売に関して、多くの議論があります。

しかし、今の今、ペットショップなどで販売されている動物たちには、何も責任はありませんので、

販売側と、購入者側で、しっかり連携して、人も動物たちも、悲しむことがないよう、幸せな暮らしが続けられるよう、これからペットショップでの購入を考えている方に、少しでも参考にして頂けたらと思います。

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