犬を新しく迎え入れたとき、法律上の義務が2つあります。
狂犬病予防接種と畜犬登録(飼い犬としての登録)です。
その他にも、混合ワクチンの接種やフィラリア予防など、犬を飼ってから継続的にやっておいた方が良いことがいくつかあります。
ドッグランやペットと泊まれる宿など、狂犬病予防接種と5種以上の混合ワクチン接種証明書の提示が必要な公共の場所も多いため、犬とお出かけを楽しむためにもやるべきことがあります。
今回は、犬を飼うときに必要な手続きと、知っておきたいことをご紹介させて頂きます。
関連記事⇒ あまり知られていない!?【狂犬病予防法】を、わかりやすく解説!
狂犬病予防接種【法律上の義務】
生後91日以上の犬に、年1回の予防接種が義務とされています。
毎年4月~6月が接種時期です。
市区町村(保健センターなど)が行う集団での予防接種と、動物病院で行う個別での予防接種があり、注射済票の交付手続きが必要で(動物病院で接種後に一緒に手続きしてくれることが多い)、受け取った鑑札は、犬の首輪に装着します。
犬にとって副作用の心配もあるため、持病がある際などは、獣医師に相談することも大切です。
畜犬登録【法律上の義務】
犬の所在地の市区町村(保健センターなど)に、生後91日以上の犬を飼い始めてから30日以内に犬の登録に行きます。
受け取った鑑札は、犬の首輪に装着します。紛失した際には、再発行が必要です。
また、所在地の変更や所有者の変更、犬が死亡した時にも届出が必要です。
混合ワクチン【任意】
ジステンパーウィルス感染症などから犬を守るために、感染症の種類の数のワクチンを接種します。
5種や8種など様々です。
狂犬病予防接種と同じく、犬にとって副作用の心配もあるため、種類や回数、間隔など獣医師と相談して行うことが大切です。
フィラリア予防【任意】
蚊の媒介によって感染するフィラリア症を予防します。
地域によっても異なりますが、5月頃から11月頃にかけて、蚊が活動する時期に毎月1回薬を飲ませます。
フィラリアが体内にいないことを確認し、犬の体重に合わせた薬の量を購入します。
一般的には、動物病院で、4月頃に狂犬病予防接種と同時に診てもらい、5月頃から11月頃まで、毎月1回、犬に薬を飲ませるのが1年のサイクルになります。
ノミ・ダニ予防【任意】
動物病院での購入や、薬局やホームセンターなどでも市販のノミ・ダニ予防薬が購入できます。
公園やドッグランに出かけることが多い場合は、特に予防が必要です。
関連記事⇒ 知っていますか?犬に服を着せることの3つのメリット|ドッグウェアの機能性と楽しみ方!
去勢・避妊手術【任意】
発情を抑え、病気になるリスクを減らすとも考えられる去勢・避妊の手術を、早い段階から考えておく必要があります。
手術したことによる体重の増加や毛質の変化、その他にも個人差もあり、またリスクのある全身麻酔のため、獣医師と相談して考えることが大切です。
マイクロチップの装着【任意】
犬が迷子になった時や災害時に保護された際、埋め込まれた電子タグから情報を読み込むことができるため、犬の体内への埋め込みが推奨されています。
(令和元年に動物愛護法が改正されたことにより、今後は、ペットショップやブリーダーなどの事業者には義務化されます。)
関連記事⇒ 【動物愛護法】とは?動物の愛護及び管理に関する法律をわかりやすく解説!
まとめ
犬を飼い始めたら、必ず、狂犬病予防接種と畜犬登録を行うこと。
狂犬病予防接種と畜犬登録は法律上の義務であり、怠った場合には罰則もあります。
フィラリア予防、ノミ・ダニ予防、去勢・避妊手術、マイクロチップなど、まずは、獣医師とどのように進めていけば良いのかを相談し、家族としてどうしていきたいかを考えていくことが大切です。
少しでも参考にして頂けたら幸いです。